山口県の医師数について

山口県の医師数は年々増加してきています。
実際に、人口10万人あたりの医師数は全国平均を上回っています。
この背景には良い部分と悪い部分があります。

まずは良い部分についてです。
1つ目は、山口県の女性医師の割合が年々増加してきていることです。
女性の患者さんの中には、女性医師に診てもらう方が恥ずかしさもなく、安心できるという方もいますよね。
また、女性医師の増加によって、仕事と家庭の両立ができるよう就業環境整備も進んできており、医師がより働きやすい職場になってきています。

2つ目は、全国的に医師数の減少が問題となっている小児科・産婦人科の医師数の確保がある程度行えているこということです。
小児科の医師数は全国平均を下回っているものの、年々医師数が増加してきており、今後全国平均に達することが期待されています。
産婦人科は、全国平均を上回っています。
出産・育児は、先生方自身も経験するものですので、先生方にとっても山口県の小児科・産婦人科の増加は嬉しいですよね。

次に悪い部分についてです。
1つ目は、医師数は増加しているものの、45歳未満の医師数の減少が顕著となっていることです。
そのため、山口県では若手医師の確保が課題となっています。

2つ目は、医師数について地域間で格差があるということです。
二次医療圏別に見ると、人口10万人あたりの医師数は、宇部・小野田と下関のみしか全国平均を上回っていません。
そのため、僻地医療に勤める医師を増やすなど、地域間での格差をなくすことが山口県の課題となっています。

以上から、山口県は女性医師や家庭を持っている医師にとって住みやすく仕事しやすい環境に変わりつつあると言えます。
また、若手医師や僻地医療に務める医師を必要としていると言えます。
家庭を大切にしたい先生方や僻地医療に興味のある先生方は、山口県へ転職することを考えてみてはいかがでしょうか。

山口県の取り組みについて

先程述べた山口県の課題について、山口県では様々な取り組みがされています。

1つ目は、病床機能の分化・連携の推進です。
これは、急性期医療、慢性期医療、高度医療、僻地医療のそれぞれの役割を再確認し、ネットワークを作ることで、より充実した医療を提供しようというものです。
つまり、先生方には、自身の役割を理解し、その役割を果たすこと、そして、役割を越える範囲のことは他の医療機関に頼ることが求められていると言えるでしょう。

2つ目は、在宅医療の推進です。
これは「終活」という言葉ができてきたように、在宅医療を受けたいという患者に対応できる医療環境を整備しようというものです。
つまり、在宅医療を担う医師や患者にとってかかりつけ医となる医師を、山口県は、必要としていると言えるでしょう。

3つ目は医療従事者の確保です。
これは、より高度な医療を提供できる専門医の充実と僻地医療に務める総合診療医の充実を意味しています。
つまり、先生方には、勉強し続けることでより高度な医療を提供できる医師になることが求められていると言えるでしょう。

山口県の医療問題を解決するためのこれらの取り組みを知ることで、どうすればより必要とされるかが見えてきた先生もいるかもしれません。
山口県の医療問題解決に貢献するために、山口県で働くことを検討されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は山口県の医師転職事情と現状についてお話ししてきました。
山口県は、先生方にとってより働きやすい環境、住みやすい環境に変わってきています。
その一方で、若手医師の不足や地域間の医療格差が問題となっています。
これらの山口県の医療問題解決に貢献するためにも、山口県で働くことを検討されてみてはいかがでしょうか。